第17回.Enterキーで次のコントロールに移動する
ユーザーフォーム入門として基礎から解説します。
Enterキーの押下で、(タブ順が)次のコントロールに順々に移動してほしいものです。
ユーザーフォームでのEnterキー動作について
(MultiLineの場合は、テキスト内の改行となります。)
しかし、他のコンボボックス・リストボックス・チェックボックス・オプションボタンでは、
Enterキーでは、次のコントロールに進みません。
実際に操作してみると、やはり違和感がありますね。
やはり、Enterキーで進んだ方が操作性が良いと思います。
では、そのコードを実装してみましょう。
その他のコントロールについてのみ記述を追加します。
KeyDownイベント
Private Sub cmb区分_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
If KeyCode = vbKeyReturn Then
Me.lst都道府県.SetFocus
End If
End Sub
Private Sub lst都道府県_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
If KeyCode = vbKeyReturn Then
Me.opt企業.SetFocus
End If
End Sub
Private Sub opt企業_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
If KeyCode = vbKeyReturn Then
Me.opt個人.SetFocus
End If
End Sub
Private Sub opt個人_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
If KeyCode = vbKeyReturn Then
Me.chk休止.SetFocus
End If
End Sub
Private Sub chk休止_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
If KeyCode = vbKeyReturn Then
Me.btnOk.SetFocus
End If
End Sub
特に解説も必要ないでしょう。
Enterキーの場合は、次のコントロールにSetFocusrする。
これだけです。
前のコントロールに戻るようにしてやる事もありますが、
その場合は、テキストボックスにも同様に、
Shiftキーが押されている場合の処理を書く必要があります。
試しにやってみるのも良いでしょう。
Keycode 定数 一覧
KeyPressイベント
KeyPressイベントに入れているコードを見かける事もあります。
Private Sub cmb区分_KeyPress(ByVal KeyAscii As MSForms.ReturnInteger)
If KeyAscii = 13 Then
Me.lst都道府県.SetFocus
End If
End Sub
このような感じのVBAですね。
まあ、これでも正しく動作しますが、KeyPressイベントではShiftキー押下の判定ができません。
先々の機能拡張を考慮した場合、KeyDownイベントで処理しておいた方が良いでしょう。
同じテーマ「ユーザーフォーム入門」の記事
第14回.オプションボタン(OptionButton)の追加
第15回.ここまでの整理と全VBA
第16回.アクティブコントロールに色を付ける
第17回.Enterキーで次のコントロールに移動する
第18回.2段階のコンボボックス
第19回.数値専用のテキストボックス
第20回.テキストボックスの各種イベント
第21回.ユーザーフォームの各種イベント
第22回.コントロールの動的作成
第23回.イベントプロシージャーの共通化
第24回.イベントプロシージャーの共通化(Enter,Exit)
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
第5章:AI×VBAでつまづかない!トラブルシューティングとAIとの付き合い方
|生成AI活用研究(2025-05-20)
第4章:【事例で学ぶ】AIとVBAでExcel作業を劇的に効率化する!
|生成AI活用研究(2025-05-20)
第3章:AIを「自分だけのVBA先生」にする!質問・相談の超実践テクニック|生成AI活用研究(2025-05-19)
第2章 VBAって怖くない!Excelを「言葉で動かす」(超入門)|生成AI活用研究(2025-05-18)
第1章:AIって一体何?あなたのExcel作業をどう変える?(AI超基本)|生成AI活用研究(2025-05-18)
AI時代のExcel革命:AI×VBAで“書かない自動化”超入門|生成AI活用研究(2025-05-17)
Geminiと100本ノック 23本目:シート構成の一致確認|生成AI活用研究(5月16日)
AIが問う出版の未来は淘汰か進化か:AIと書籍の共存の道とは|生成AI活用研究(2025-05-16)
Geminiと100本ノック 22本目:FizzBuzz発展問題|生成AI活用研究(5月15日)
すぐに使える!生成AI プロンプト作成 実践ガイド|生成AI活用研究(2025-05-15)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
6.RangeとCellsの使い方|VBA入門
7.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
8.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
9.FILTER関数(範囲をフィルター処理)|エクセル入門
10.条件分岐(Select Case)|VBA入門
- ホーム
- マクロVBA応用編
- ユーザーフォーム入門
- Enterキーで次のコントロールに移動する
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。