第120回.OnTimeメソッド
指定された時刻にマクロを実行させたい時、
今から一定時間後にマクロVBAを実行させたい時、
このような時に使うのが、OnTimeメソッドです。
1時間経ったらExcelが教えてくれるといったことが、このOnTimeメソッドを使用することで実現出来ます。
OnTimeメソッドの構文
指定時刻になるまで、OnTimeメソッドを実行したブックが開いたままになっている必要があります。
OnTimeメソッドは、Applicationのメソッドです。
EarliestTime | プロシージャを実行する時刻を指定します。 |
Procedure | 実行するプロシージャ名を指定します。 |
LatestTime | プロシージャを実行できる最終時刻を指定します。 たとえば、引数 LatestTime に、引数 EarliestTime で設定した値 + 30 を設定します。 引数 EarliestTime に指定した時刻にはほかのプロシージャを実行しているため、Excel は待機、コピー、切り取り、または検索のいずれのモードでもないとします。 その場合、Excel は実行中のプロシージャが終了するまで 30 秒間待ちます。 30 秒以内に Excel が待機モードにならないとき、指定したプロシージャは実行されません。 この引数を省略すると、Excel はプロシージャが実行できるまで待ちます。 |
Schedule | 新しい OnTime プロシージャを設定するには、True を指定します。 直前のプロシージャの設定を解除するには、False を指定します。既定値は True です。 |
現在の時刻から指定した特定の時間が過ぎてから処理を実行させるときは、Now + TimeValue(time) を使います。
指定した特定の時刻に処理を実行させるときは、TimeValue(time) を使います。
※TimeValueはTimeSerial等の他の関数や方法で作成した日時データで構いません。
OnTimeメソッドの使用例
Application.OnTime TimeValue("17:00:00"), "実行するプロシージャー名"
Application.OnTime Now + TimeSerial(0, 0, 5), "実行するプロシージャー名"
Sub sample1()
Application.OnTime Now + TimeValue("00:00:05"), "'sample2 ""時間ですよ""'"
End Sub
Sub sample2(ByVal strMsg As String)
MsgBox strMsg
End Sub
OnTimeで呼び出すプロシージャーに引数を渡しています。
全体をシングルクォーテーション(')で囲み、引数をダブルクォーテーション(")で囲みます。
OnTimeメソッドの実践例
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