第65回.シートの挿入、名前の変更(Add,Name)
マクロVBAでシートを挿入(新規追加)したり、名前を変更する場合の解説です。
シートを挿入すれば、大抵の場合はシート名も変更することになりますので、
シート挿入→シート名変更、この一連のVBAをセットで覚えておきましょう。
シートの挿入
または、
Worksheets.Add Before, After, Count, Type
Before | 指定したシートの直前に、新しい シートを追加します。 |
After | 指定したシートの直後に、新しいシートを追加します。 |
Count | 追加するシートの数を指定します。 既定値は 1 です。 |
Type | ワークシートの種類を指定します。 既定値は xlWorksheet です。 Worksheets.Addの場合は、xlWorksheet以外は指定できません。 |
名前付き引数です。
ワークシート、グラフ シート、またはマクロ シートを表すオブジェクト型 (Object) の値
既定値は選択したシートの数です。
この場合、その後のマクロが非情に書きづらくなります。
複数シートを追加する場合でも、1シートづつ追加するようにした方が良いでしょう。
したがって、この引数はあまり使う事が無いと思います。
xlChart | グラフ |
xlDialogSheet | ダイアログ シート |
xlExcel4IntlMacroSheet | Excel バージョン 4 International Macro シート |
xlExcel4MacroSheet | Excel バージョン 4 マクロ シート |
xlWorksheet | ワークシート |
既定値は xlWorksheet 、つまりワークシートです。
したがって、ほとんどの場合でこの引数は指定しません。
アクティブシートの直前にワークシートが追加されます。
シートの最後にワークシートが追加されます。
シートの名前変更
シートのオブジェクト.Nameプロパティ
このプロパティの値を変更します。
Sheets(インデックス)
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数・・・Worksheet型
これらにより指定されたものになります。
シート挿入、名前変更の実践例
Dim ws As Worksheet
Set ws =
Sheets.Add(After:=Sheets(Sheets.Count))
ws.Name =
"新規シート"
With Sheets.Add(After:=Sheets(Sheets.Count))
.Name = "新規シート"
End With
シートの最後に、"新規シート"というワークシートを追加しています。
前者は、戻り値をそのままオブジェクト変数に入れて使用しています。
後者は、戻り値をWithで受けとって使用しています。
挿入されたシートを使う範囲が狭ければWithを使うことで変数宣言の必要性もなく記述が簡潔になります。
その後に色々と使うようであればオブジェクト変数に入れたほうがVBAが書きやすい場合が多いでしょう。
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