エクセル関数応用
ワイルドカードが使える関数

Excel関数の解説、関数サンプルと高等テクニック
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2022-08-12

ワイルドカードが使える関数


ワークシートの関数で、ワイルドカードが使える関数はかなり限られます。
ワイルドカードが使える関数と、その使い方を説明します。



ワイルドカードについて

検索条件には、半角の疑問符(?)または半角のアスタリスク(*)をワイルドカード文字として使用できます。
疑問符(?)は任意の1文字を表し、
アスタリスク(*)は任意の文字列(0個または1個以上の文字)を表します。
ワイルドカード文字ではなく、通常の文字として疑問符やアスタリスクを検索する場合は、その文字の前に、"~*" のように半角のチルダ (~) を付けます。

=SUMIF(A:A,"*ん*",B:B)
A列で"ん"の文字を含む、A1,A2,A5,A6,A7,A10に対応する、
B1,B2,B5,B6,B7,B10の合計し880になります。
"*ん*"と指定すると(○は何らかの文字を表すとして)
○ん○
ん○○
○○ん
のいずれでも対応します。

もし最期が"ん"で終わる場合のみを対象とする場合は、
"*ん"
と指定します、上表の場合は"みかん"のみ対象となります。


データベース関数を除くExcel2003までの関数

SUMIF
・SUMIF関数の書式 ・SUMIF関数の使用例 ・ワイルドカード ・SUMIF関数の応用例
COUNTIF
・COUNTIF関数の書式 ・COUNTIF関数の使用例 ・COUNTIF関数でワイルドカードを使用 ・COUNTIF関数の応用例
SEARCH
・SEARCH関数の書式 ・ワイルドカード ・SEARCH関数の使用例
MATCH
・MATCH関数の書式 ・ワイルドカード ・MATCH関数の使用例:完全一致
HLOOKUP
検索値で、セル範囲の最初の行を検索し、その範囲の同じ列にある指定行位置のセルから値を返します。Vは横方向(horizontal)の意味です。つまり横方向の表に対して、検索値を横に探す場合に使用します。
VLOOKUP
・VLOOKUP関数の書式 ・VLOOKUP関数:近似一致(検索方法=TRUE)の使用例 ・VLOOKUP関数:完全一致(検索方法=FALSE)の使用例

データベース関数を除くExcel2007以降

SUMIFS
SUMIFS関数は、SUMIF関数の条件が複数指定できるようになったものです。COUNTIFS関数は、COUNTIF関数の条件が複数指定できるようになったものです。・COUNTIF関数の書式・COUNTIF関数の使用例・COUNTIF関数でワイルドカードを使用・COUNTIF関数の応用例 AVERAGEIFS関数は、
COUNTIFS
SUMIFS関数は、SUMIF関数の条件が複数指定できるようになったものです。COUNTIFS関数は、COUNTIF関数の条件が複数指定できるようになったものです。・COUNTIF関数の書式・COUNTIF関数の使用例・COUNTIF関数でワイルドカードを使用・COUNTIF関数の応用例 AVERAGEIFS関数は、
AVERAGEIF
・AVERAGEIF関数の書式 ・AVERAGEIF関数の使用例 ・ワイルドカードを使ったAVERAGEIF関数の使用例
AVERAGEIFS
SUMIFS関数は、SUMIF関数の条件が複数指定できるようになったものです。COUNTIFS関数は、COUNTIF関数の条件が複数指定できるようになったものです。・COUNTIF関数の書式・COUNTIF関数の使用例・COUNTIF関数でワイルドカードを使用・COUNTIF関数の応用例 AVERAGEIFS関数は、
MAXIFS
・MAXIFS関数、MINIFS関数の書式 ・ワイルドカード ・MAXIFS関数とMINIFS関数の使用例
MINIFS
・MAXIFS関数、MINIFS関数の書式 ・ワイルドカード ・MAXIFS関数とMINIFS関数の使用例


2020年3月現在のOffice365

XLOOKUP
・XLOOKUP関数の書式 ・従来の関数の代わりとして ・XLOOKUP関数をスピルさせる ・見つからない場合 ・一致モードの使い方 ・検索モードの使い方 ・XLOOKUP関数をネストして戻り列を可変にする ・XLOOKUP関数の戻りセル範囲を別の関数で使う ・XLOOKUP関数が縦横に同時にスピルしないことについて ・スピルと新関数の練習 ・XLOOKUP関数のVBA使用例 ・スピルによって新しく追加された関数
XMATCH
・XMATCH関数の書式 ・従来のMATCH関数との違い ・一致モードの使い方 ・検索モードの使い方 ・XMATCH関数をスピルさせる ・XMATCHの応用例 ・スピルによって新しく追加された関数


ワイルドカードの使用例

以下の表で説明します。

Excel VBA 解説

左の表から、
E1セルの品名と、E2セルのサイズ
この条件で、

件数
点数計
品名(単価)
単価
金額

これらを求める場合です。
まずは、回答例です。

Excel VBA 解説

ワイルドカード文字
(?)半角の疑問符:任意の 1 文字
(*)半角のアスタリスク:任意の文字列

件数
=COUNTIF($A:$A,$E$1 & "*" & $E$2 & "*")

点数計
=SUMIF($A:$A,$E$1 & "*" & $E$2 & "*",B:B)

品名(単価)
=VLOOKUP($E$1 & "*" & $E$2 & "*",$A:$A,1,FALSE)
最期の、単価と金額は、ワイルドカードとは関係ないのですが、参考まで。


$E$1 & "*" & $E$2 & "*"
この部分は、
"みかん*M*"
となり、
みかん○○M○○
このような文字列が対象となります

使用する機会は、そんなに多くはないと思いますが、
必ず押さえておきたい機能です。




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