エクセル関数応用
関数のネスト方法

Excel関数の解説、関数サンプルと高等テクニック
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2020-04-27

関数のネスト方法


関数のネスト(入れ子)をする場合の、考え方と作成方法です。

IF関数のネスト作成方法

エクセル Excel 関数のネスト

A列の数値によって、B列に"A"から"E"の評価を入れます。

・80以上はA
・60以上はB
・40以上はC
・20以上はD
・20未満はE

この場合は、まず、
=IF(A1>=80,"A","")

これで、まずは確認してみましょう。
80以上に"A"、意外は空白になればOKです。
OKなら、
数式バーにて、=の後ろを選択し、Ctrl+Cでクリップボードにコピーします。
クリップボードには、
IF(A1>=80,"A","")
これが入ることになります。

続いて、数式バーにて、
=IF(A1>=80,"A","")
この""の部分を選択し、Ctrl+V
これで、
=IF(A1>=80,"A",IF(A1>=80,"A",""))
これが完成します。

さらに続けて、""の部分を選択し、Ctrl+V
さらに、もう1回。
出来上がりは、
=IF(A1>=80,"A",IF(A1>=80,"A",IF(A1>=80,"A",IF(A1>=80,"A",""))))

これを修正して、
=IF(A1>=80,"A",IF(A1>=60,"B",IF(A1>=40,"C",IF(A1>=20,"D","E"))))
これで完成。

当たり前なのですが、これが関数をネストする場合の基本操作です。
もちろん、IF関数だけなので、一度コピーしたものを何度も貼り付けていますが、
いろいろな関数をネストする場合は、都度コピーしつつ貼り付けていきます。


INDEX関数+MATCH関数の例

エクセル Excel 関数のネスト
※なんちゃって個人情報

名前を基に、都道府県を取得する数式です。
=INDEX(A:A,MATCH(E2,B:B,0))
このくらいであれば、そのままかけるようになると良いのですが、
慣れないうちは、順序良くやっていきましょう。
以下の2つの数式を別々に作成します。

B列(名前)の指定行位置のデータを取得するINDEX関数
とりあえず固定数値で指定した行をINDEX関数で取得します。
=INDEX(A:A,6)
これを空いているセルにいれると、"愛媛県"と出力されます。

6の数値を変更して、数式が正しいことを確認します。

名前がどの行にあるかを探すMATCH関数
名前がどの行にあるかを探すMATCH関数を作成します。
=MATCH(E2,B:B,0)
これを空いているセルにいれると、6と出力されます。

E2セルの値を変更して、数式が正しいことを確認します。

上記の2つの数式が完成したら、いよいよ2つの数式を合体します。

数式を合体(ネスト)して完成させる
=INDEX(A:A,6)
=MATCH(E2,B:B,0)

INDEXの6をMATCH関数に置き換えます。

MATCH(E2,B:B,0)
この部分をCtrl+Cでコピーし、
=INDEX(A:A,6)
6の部分を選択して、Ctrl+V

=INDEX(A:A,MATCH(E2,B:B,0))

これで完成です。



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