VBA練習問題
VBA100本ノック 47本目:Window操作

VBAを100本の練習問題で鍛えます
公開日:2020-12-15 最終更新日:2021-01-13

VBA100本ノック 47本目:Window操作


WorkbookのWindowオブジェクトを操作する問題です。
リボンの「表示」タブにある設定項目になります。


ツイッター連動企画です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。

VBAテスト用のサンプルデータはご自身でご用意ください。


出題

出題ツイートへのリンク

#VBA100本ノック 47本目
ブックの全ウィンドウの全シートに対して以下の処理を行ってください。
・A1セルを選択しA1セルが見える状態にする
・ズームを85%
・枠線を非表示
・表示を標準
・印刷の向き「横」
※全ウィンドウという点を忘れずに
※ブックは任意


「枠線」と書いてしまったのが良くなかったです。
罫線ではなく、表示の「目盛り線」のつもりで書いてしまいました。
これは、シートごとではなくウィンドウごとに存在します。


VBA作成タイム

この下に頂いた回答へのリンクと解説を掲載しています。
途中まででも良いので、できるだけ自分でVBAを書いてみましょう。


他の人の回答および解説を見て、書いたVBAを見直してみましょう。


頂いた回答

解説

Windowオブジェクトを操作する機会は少ないと思いますが、VBAで必要になる場合もあります。
リボンの「表示」タブの設定です。
Windowは階層が複雑で理解しづらいと思います。
ApplicationにもWorkbookにもWindowsがありますが、今回はWorkbookの扱いです。
順にオブジェクトを辿ってみます。

Sub VBA100_47_01()
  Dim wb As Workbook: Set wb = ThisWorkbook
  Dim ws As Worksheet
  Dim win As Window
  Dim sv As Object
  
  Application.ScreenUpdating = False
  
  Application.PrintCommunication = False
  For Each ws In wb.Worksheets
    ws.PageSetup.Orientation = xlLandscape
  Next
  Application.PrintCommunication = True
  
  For Each win In wb.Windows
    win.Activate
    For Each sv In win.SheetViews
      If TypeName(sv) = "WorksheetView" Then
        sv.Sheet.Activate
        Application.Goto sv.Sheet.Range("A1"), True
        sv.DisplayGridlines = False
        win.View = xlNormalView
        win.Zoom = 85
      End If
    Next
  Next
  
  Application.ScreenUpdating = True
End Sub


ページ設定はWindowに関係ないので先に処理しています。
あまり使う事のない、SheetViews、WorksheetView、これらに行き当たります。
使い慣れないオブジェクトは階層を辿る時にも迷ってしまいますね。
使い慣れたWorksheetをActivateしたほうが扱いやすいかもしれません。

Sub VBA100_47_02()
  Dim wb As Workbook: Set wb = ThisWorkbook
  Dim ws As Worksheet
  Dim win As Window
  
  Application.ScreenUpdating = False
  
  Application.PrintCommunication = False
  For Each ws In wb.Worksheets
    ws.PageSetup.Orientation = xlLandscape
  Next
  Application.PrintCommunication = True
  
  For Each win In wb.Windows
    win.Activate
    For Each ws In wb.Worksheets
      ws.Activate
      Application.Goto ws.Range("A1"), True
      With win
        .DisplayGridlines = False
        .View = xlNormalView
        .Zoom = 85
      End With
    Next
  Next
  
  Application.ScreenUpdating = True
End Sub

A1選択にはApplication.Gotoを使いました。
スクロールはされますが非表示はそのままになります。
Windowは使用頻度が低い分はまりやすい気がします。
1度はVBAを書いて経験しておくと良いと思います。
補足はありません、VBAと参考ページを掲載しました。


補足

補足はありません。


サイト内関連ページ

第54回.Windowオブジェクト|VBA入門
・Windowの指定方法 ・Windowオブジェクトデータ型 ・Windowオブジェクトのプロパティとメソッド ・Windowオブジェクトの解説 ・Windowオブジェクトの使用例 ・アクティブシート以外のWindowの設定
第73回.ページ設定(PageSetup)|VBA入門
・PageSetupオブジェクト ・PrintCommunicationプロパティ ・ヘッダー・フッターのプロパテの設定方法 ・余白の設定方法 ・印刷範囲の設定/クリア:PrintArea ・総ページ数:Pages.Count ・改ページの位置を設定:PageBreak ・最後に
アクティブシート以外のWindowを設定できるWorksheetView
・Windowオブジェクトのメソッドとプロパティ ・アクティブシート以外の表示(Window)に関する設定 ・アクティブシート以外の表示(Window)を設定するVBA ・全ウィンドウの全シートのWorksheetViewを設定するVBA




同じテーマ「VBA100本ノック」の記事

44本目:全テーブル一覧作成
45本目:テーブルに列追加
46本目:名前定義に使える文字
47本目:Window操作
48本目:配列と数値型
49本目:条件付き書式の判定
50本目:トリボナッチ数列
51本目:シート一覧と印刷ページ数
52本目:複数シートの一括印刷
53本目:テーブルの扱いと年齢計算
54本目:シートのChangeイベント


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

第5章:AI×VBAでつまづかない!トラブルシューティングとAIとの付き合い方 |生成AI活用研究(2025-05-20)
第4章:【事例で学ぶ】AIとVBAでExcel作業を劇的に効率化する! |生成AI活用研究(2025-05-20)
第3章:AIを「自分だけのVBA先生」にする!質問・相談の超実践テクニック|生成AI活用研究(2025-05-19)
第2章 VBAって怖くない!Excelを「言葉で動かす」(超入門)|生成AI活用研究(2025-05-18)
第1章:AIって一体何?あなたのExcel作業をどう変える?(AI超基本)|生成AI活用研究(2025-05-18)
AI時代のExcel革命:AI×VBAで“書かない自動化”超入門|生成AI活用研究(2025-05-17)
Geminiと100本ノック 23本目:シート構成の一致確認|生成AI活用研究(5月16日)
AIが問う出版の未来は淘汰か進化か:AIと書籍の共存の道とは|生成AI活用研究(2025-05-16)
Geminiと100本ノック 22本目:FizzBuzz発展問題|生成AI活用研究(5月15日)
すぐに使える!生成AI プロンプト作成 実践ガイド|生成AI活用研究(2025-05-15)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
6.RangeとCellsの使い方|VBA入門
7.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
8.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
9.FILTER関数(範囲をフィルター処理)|エクセル入門
10.条件分岐(Select Case)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ