第21回.ファイル一覧を取得する(Do~LoopとDir関数)
マクロVBAで他のブック(ファイル)を扱う時、まず問題となるのがファイル名です。
ファイル数が常に同じでファイル名も変化しなければ良いのですが・・・
ファイル名を取得するには、Dir関数を使います。
Dir関数
変数 = Dir(パス名)
該当ファイルが見つからないときは、長さ0の文字列("")が返ってきます。
フォルダ内のすべてのファイルに対して繰り返して処理を実行する場合は、引数を指定せずにDirを実行してください。
以下で、実際のDir関数の使い方を順にみていきましょう。
Dir関数の使い方
"一覧"というサブフォルダがあり、その中に、
"test_20151019.xlsx"
"test_20151020.xlsx"
これらのファイルがあるとして、

~.xlsx~
という事になります。
*はあらゆる文字数、あらゆる文字に置き換えられるという事です


このように該当するファイルの正しい名称がDir関数で順番に取得できます。
これで、"test_20151019.xlsx"を取得し、
これで、"test_20151020.xlsx"を取得しています。
ファイルの一覧を取得するマクロVBAコード

A列を消去します、前回の一覧が残っている場合の対処として最初に消しておきます。
Columns(1)
Columns("A")
これらでも同じ事になります。
一覧\~.xls~
このようなファイル
変数iは、シートの出力行数に使います、最初は1行目からです。
i = i + 1
これで、変数iは1増えます。
・・・
Loop
Whileのあとに書かれた条件が満たされている間、Loopまでの処理を繰り返します。
Do Until sFileName = ""
これでも同じになります。
Untilは条件が満たされるまで、Loopまでの処理を繰り返します。
このファイルの一覧を使って一つずつファイルを開いて何らかの処理していきます。
何も見ずに書けるまで繰り返し書いて覚えてしまいましょう。
そして、ステップインF8でその動きをしっかり確認してください。
Do~Loopステートメント
Do~Loopは、繰り返す回数ではなく、繰り返す条件を指定するものです。
・・・処理・・・
Loop
または
Do [Until 条件式]
・・・処理・・・
Loop
Untilは、条件を満たす迄、・・・処理・・・を実行します。
ExcelマクロVBA入門等の対応ページ
Dir関数の制限について
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