SUMIF関数の良くある間違い
エクセルの関数の中で最も頻繁に使われる関数と言っても過言ではないSUMIF関数ですが、
間違った指定をして、合計が合わずに悩み続けて時間を浪費してしまうことあります、
そういう間違いで最も多いのが、範囲と合計範囲の指定間違いです。
または、
範囲の中で、指定した条件を満たすセルに対応する合計範囲のセルの値を合計します。
SUMIF(範囲,検索条件[,合計範囲])
※[]で囲まれている部分は省略可能です。
合計範囲を省略した場合は、範囲のセルが合計されます。
条件によって評価するセル範囲を指定します。
計算の対象となるセルを定義する条件を、数値、式、セル範囲、文字列、または関数で指定します。
※文字列条件、または論理記号や数学記号を含む条件は、二重引用符 (")
で囲む必要があります。条件が数値の場合、二重引用符は不要です。
※ワイルドカードが使用できます。
範囲で指定したセル以外のセルを加算する場合は、加算する実際のセルを指定します。
合計範囲を省略すると、範囲で指定したセル(条件が適用されるセル)が加算されます。
では、本題です。
「範囲と合計範囲の指定間違い」とは、どのような状態かということですが、
以下の表で説明します。

間違って、検索する範囲をA2:B11してしまった場合です。
なおかつ、"a6"なら間違いに気が付くのですが、"a1"とか"a2"ですと、正しく合計値が求められてしまいます。
=SUMIF(A2:B11,"a1",D2:D11)
なら1
=SUMIF(A2:B11,"a2",D2:D11)
なら2
と正しい答えになります。
そして、
=SUMIF(A2:B11,"a6",D2:D11)
この場合は、17
になります。
ここに至って、Excel壊れたー・・・と叫ぶことになります(笑)
=SUMIF(A2:B11,"a6",D2:E11)
これと同じ結果となっています。
もちろん、行位置・列位置の相対位置が同一のものを合計します。
ですので、
=SUMIF(A2:B11,"a6",D2:D11)
この結果は、
"a6"がある、A7とB2に対応する合計範囲、D7とE2の合計となり17となります。
最初に数式を入れるときに、良く指定範囲を確認しましょう。
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