VBA練習問題解答
練習問題24(再帰呼出し)解答

Excelマクロ練習問題集、エクセルVBAの学習教材
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2020-08-09

練習問題24(再帰呼出し)解答

マクロVBA練習問題24の解答ページです。


マクロVBA練習問題

・以下の表の全組み合わせを作成して下さい。
 サンプルデータでは、組み合わせの数は、8*3*6*5=720通りです。
・各項目はカンマ(,)で区切って下さい。
・出力先は、新規シートを追加し、
 1行目に見出しとして"組み合わせ文字"と入れ、
 2行目より出力して下さい。

※組み合わせ文字の結果例
  項目A1,項目B1,項目C1,項目D1
  項目A1,項目B1,項目C1,項目D2
  ・・・
  項目A1,項目B1,項目C2,項目D1
  項目A1,項目B1,項目C2,項目D2
  ・・・
  項目A1,項目B2,項目C1,項目D1
  ・・・
  このように出力します。

練習問題用のExcelファイル
  A    B    C    D
分類A 分類B 分類C 分類D
項目A1 項目B1 項目C1 項目D1
項目A2 項目B2 項目C2 項目D2
項目A3 項目B3 項目C3 項目D3
項目A4   項目C4 項目D4
項目A5   項目C5 項目D5
項目A6   項目C6  
項目A7      
項目A8      

※上記表の全体を選択し、コピー(Ctrl+C)の後、エクセルのシートのA1セルに貼り付け(Ctrl+V)してください。

では、お考えください。
すぐに解答を見ずに、必ず自力で書けるとこまででも良いので書きましょう。

シンキングタイム

シンキングタイム開始


シンキングタイム終了

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ExcelマクロVBA入門
この「VBA入門」シリーズは、マクロVBAを習得し、日々のExcel作業を効率化・自動化できるようになることを目指します。VBAが初めての方でも無理なくステップアップできるよう、基礎から丁寧に、そして段階的に解説を進めます。そのため、シリーズ後半では入門レベルに留まらず、実務レベルで通用する高度なテクニックや幅広い知…

書くべきマクロVBAが分からない時は、
ここでじっくり勉強してから再チャレンジしてください。

マクロVBA練習問題解答

では解答のマクロVBAコードです。
※.Valueは適宜省略しています。

Sub sample()
  Dim ary() As String
  Dim ws1 As Worksheet
  Dim ws2 As Worksheet
  Application.ScreenUpdating = False
  Set ws1 = ActiveSheet
  Set ws2 = Worksheets.Add
  ws2.Range("A1") = "組み合わせ文字"
  With ws1
    ReDim ary(1 To .Cells(1, .Columns.Count).End(xlToLeft).Column)
    Call sample_sub(ws1, ws2, ary, 1)
  End With
  Application.ScreenUpdating = True
End Sub

Private Sub sample_sub(ByVal ws1 As Worksheet, ByVal ws2 As Worksheet, _
            ByRef ary() As String, ByVal n As Integer)
  Dim i As Integer
  For i = 2 To ws1.Cells(ws1.Rows.Count, n).End(xlUp).Row
    ary(n) = ws1.Cells(i, n)
    If n >= UBound(ary) Then
      '横の繰り返しが終わったので出力
      With ws2
        .Cells(.Cells(.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row + 1, 1) = Join(ary, ",")
      End With
    Else
      'ここで自分自身を呼び出しています。
      Call sample_sub(ws1, ws2, ary, n + 1)
    End If
  Next
End Sub

かなり難しかったかもしれません。
書き方はいろいろあります。
上記VBAでは、出力用の横配列を用意して、そこに入れていき全て入ったら出力。
これを再帰で横に繰り返しています。

ちなみに、(横の)項目数が固定の4つであれば、再帰呼出しも配列も使わずに、
以下のように書く事も可能です。

Sub sample()
  Dim ws1 As Worksheet
  Dim ws2 As Worksheet
  Dim i1 As Long, i2 As Long, i3 As Long, i4 As Long
  Dim j As Long
  Application.ScreenUpdating = False
  Set ws1 = ActiveSheet
  Set ws2 = Worksheets.Add
  ws2.Range("A1") = "組み合わせ文字"
  j = 2
  With ws1
    For i1 = 2 To .Cells(.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
      For i2 = 2 To .Cells(.Rows.Count, 2).End(xlUp).Row
        For i3 = 2 To .Cells(.Rows.Count, 3).End(xlUp).Row
          For i4 = 2 To .Cells(.Rows.Count, 4).End(xlUp).Row
            ws2.Cells(j, 1) = .Cells(i1, 1) & "," & _
                      .Cells(i2, 2) & "," & _
                      .Cells(i3, 3) & "," & _
                      .Cells(i4, 4)
            j = j + 1
          Next
        Next
      Next
    Next
  End With
  Application.ScreenUpdating = True
End Sub

この場合、項目数分のループが必要で、項目数不定では対応ができません。
先の再帰呼出しを使ったプログラムでは、項目数がいくつでも自動対応されます。
再帰呼出しは、頻繁に使うものではありませんが、通常のループ処理では困難な場合があります。
また、配列も必須テクニックです、合わせて、しかっりと習得して下さい。

以下を参考にして下さい。

VBA技術解説.再帰呼出しについて(再帰プロシージャー)
再帰プロシージャとは、自分自身を呼び出すプロシージャです。プロシージャが、そのプロシージャ内で自分自身を呼び出すような処理を再帰呼び出しと呼びます。自分自身を呼び出し、終了条件を満たすまで、意図的に無限ループさせます。
VBA技術解説.フィボナッチ数列(再帰呼び出し)
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VBA入門.第111回.静的配列
配列は複数の区画に値を格納できる1つの変数です。マクロVBAを学習していくと必ず配列が出てきますが、それだけ重要かつ便利だという事です。VBA記述自体は簡単なものですが、正しく理解せずに使っている場合も結構見受けられます。
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VBA技術解説.配列の使い方について
配列に関する記事は多数掲載していますが、今回は配列についての基礎知識をまとめました。配列に関する基本的事項のみを解説しています。配列とは まずシートのセルを考えて下さい。縦1列だけを取り出した場合は、1次元の配列です。



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