Googleスプレッドシート応用
他のスプレッドシートからQUERYで取得

Google スプレッドシートの応用編です
公開日:2016-09-25 最終更新日:2021-04-14

他のスプレッドシートからQUERYで取得

Googleスプレッドシートで他のスプレッドシート(他のブック)から、


QUERY関数を使って、データを取得します、

スプレッドシートでは、Excelのような単純な参照は、他のブックに対しては出来ません。

QUERY関数を使って条件付き集計
Googleスプレッドシートで、QUERY関数を使って条件に合致したデータを集計します、QUERY関数は、クエリ言語を使用してクエリを実行しデータを取得します。使われるクエリ言語は、GoogleVisualizationAPIのクエリ言語になります。
こちらの、別ブックからの集計版になります。
QUERY関数の基本については、上記のページを参照してください。

以下の二つのスプレッドシートを使います。

スプレッドシート 参考画像

Google スプレッドシート 画面


部署別集計に、売上明細を部署別に集計します。

シートをコピーして使っても良いですが、データが変更されるたびにコピーし直しが発生してしまいます。
Googleスプレッドシートでシートをコピーします、同一ブック(同じスプレッドシート)内にコピーする場合と、別ブック(別のスプレッドシート)にコピーする場合があります。特に、シートをコピーして新規ブックを作成したい場合は、Excelに比べて少々面倒です。
そこで、データがリンクした状態で参照できるようにしたいという事です。


スプレッドシートキー

Excelで言えばファイル名に相当します。
スプレッドシート(ブック)の場合は、
URIの一部に、ファイル名入っています。

Google スプレッドシート 画面

https://docs.google.com/spreadsheets/d/○△□/edit#gid=0

URIの、この「○△□」の部分を、
スプレッドシートキー
と言います。
このスプレッドシートキーをコピーしておきましょう。


QUERY関数にIMPORTRANGE関数を組み込む

QUERY関数の構文
QUERY(データ, クエリ, [見出し])

IMPORTRANGE関数の構文
IMPORTRANGE(スプレッドシートキー, 範囲の文字列)

この二つの関数を組み合わせます。

QUERYの第1引数のデータに、IMPORTRANGEを使います。

全体の数式は、
=QUERY(IMPORTRANGE("○△□","シート1!A:D"),"クエリ",1)

このようになります。
「○△□」は、スプレッドシートキーです。

このクエリに入れる、クエリ文は、
select Col2,SUM(Col4) where Col1>=date '2016-09-01' and Col1<=date '2016-09-03' group by Col2

列の指定は、Col1,Col2,Col3,・・・と、Colに続けて列数
を指定します。
このColは、最初のCが大文字、olが小文字になります。
全て小文字でcol1と指定してみたところ、エラーとなってしまいました。

'2016-09-01''2016-09-03'の部分は、
A2セルとB2セルをTEXT関数で編集します。
'"&TEXT(A2,"yyyy-mm-dd")&"'
'"&TEXT(B2,"yyyy-mm-dd")&"'

完成する数式は、※以下の数式は途中改行しています。
=QUERY(IMPORTRANGE("○△□","シート1!A:D"),
"select Col2,SUM(Col4)
where Col1>=date '"&TEXT(A2,"yyyy-mm-dd")
&"' and Col1<=date '"&TEXT(B2,"yyyy-mm-dd")
&"' group by Col2",1)


となります。

これを、A4セルに入れます。


結果

スプレッドシート 参考画像

見出しが自動的に作成されます。

表示件数は、データに応じて自動で増減されます。


やはり、クエリ言語の仕様が、どうもしっくり来ない、と言いますか、
もうちょっと何とかならなかったのかと言う気がします。


とはいえ、マクロ無しで、ここまで出来るのはすばらしいことだと思います。
マクロは使いたくない人には、画期的な機能かもしれません。



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