ツイッター出題回答
Variantの数値型と文字列型の比較

ExcelマクロVBAとエクセル関数についての私的雑感
公開日:2020-07-01 最終更新日:2020-07-05

Variantの数値型と文字列型の比較


ツイッターで出したVBAのお題です。
Variant型は、どんなデータ型も入れることができます。
具体的なデータ型の代わりに使用することで、より柔軟にVBA記述ができるようになります。
ただしその一方で、少々特殊な挙動もあり、使いこなすにはそれなりの知識が必要になる場合もあります。


お題のツイート

https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1277645523365662721

【VBAクイズ】
Dim v1, v2
Dim n As Long
v1 = "123"
v2 = 123
n = "123"
Debug.Print v1 = v2
Debug.Print v1 = n
この結果は?
・True,True
・True,False
・False,True
・False,False

VBA マクロ Variantの数値型と文字列型の比較

解説のツイート

https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1278221739671973888

正解は、3番目のFalse,Trueです。
夜にでも時間が取れたら解説します。


Variantは、その基礎となるデータ型があります。
Variant/String
Variant/Integer
Variant/Long
等々です。
VBAにおける変数のメモリアドレスについて|VBA技術解説
VBA開発においてメモリアドレスを気にすることはほとんど無いと思います。気になる場合があるとしたら、・String変数の処理が遅い ・Variant変数の処理が遅い ・ByRef,ByValの違い ・WindowsAPI使用時 このような場合に多少は気になる事があるくらいではないでしょうか。


Variantの比較は、
・両方が数値
→数値比較を実行します。
・両方が文字列
→文字列比較を実行します。
・一方が数値で、もう一方が文字列
→数値式は文字列式よりも小さくなります。
Docs Office VBA リファレンス 言語リファレンス リファレンス 演算子 比較演算子


Variant以外の場合は、
・両方の式が数値データ型
→数値比較を実行します。
・両方の式が文字列型
→文字列比較を実行します。
・一方の式が数値データ型で、もう一方が数値に変換可能な文字列型またはバリアント型
→数値比較を実行します。


今回の場合は、
Dim v1, v2
Dim n As Long
v1 = "123"
v2 = 123
n = "123"
v1:Variant/String
v2:Variant/Integer
n:Long
したがって、
v1 = v2
→Variant/String = Variant/Integer
 数値式は文字列式よりも小さくなるのでFalseです。
v1 = n
→Variant/String = Long
 数値比較を行うのでTrue


ということで、
正解は3番目のFalse,Trueです。
正解が一番多かったですね、皆さんステキ!
以下のページに一般的な解説を書いておきました。
VBAのVariant型について|VBA技術解説
Variantデータ型は、他の何らかのデータ型として明示的に宣言されていない変数で、全てのデータ型を入れることができます。Variantデータ型には型宣言文字はありません。Variant型は、特別な値Empty、Error、Nothing、Nullを格納することもできます。




同じテーマ「ツイッター出題回答 」の記事

ツイッター投稿用に文字数と特定文字で区切る
マクロ記録での色のマイナス数値について
VBAのString型の最大文字数について
Variantの数値型と文字列型の比較
Variant仮引数にRange.Valueを配列で渡す方法
Variant仮引数のByRefとByValの挙動違い
100桁の正の整数値の足し算
「VBA Match関数の限界」についての誤解
VBAで数値を漢数字に変換する方法
囲碁で相手の石を囲んで取るアルゴリズム
VBAで「3Lと5Lのバケツで4Lの水を作る」を解く


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

付録:AI×VBA実践リソース集|生成AI活用研究(2025-05-25)
おわりに:AI×VBAはあなたの未来を変える強力な武器|生成AI活用研究(2025-05-25)
第7章:さらなる高みへ!AI×VBA応用テクニックと未来への備え|生成AI活用研究(2025-05-24)
第6章:AIとVBAを学び続ける!あなたの「超効率化」を止めないヒント|生成AI活用研究(2025-05-22)
第5章:AI×VBAでつまづかない!トラブルシューティングとAIとの付き合い方 |生成AI活用研究(2025-05-21)
第4章:【事例で学ぶ】AIとVBAでExcel作業を劇的に効率化する! |生成AI活用研究(2025-05-20)
第3章:AIを「自分だけのVBA先生」にする!質問・相談の超実践テクニック|生成AI活用研究(2025-05-19)
第2章 VBAって怖くない!Excelを「言葉で動かす」(超入門)|生成AI活用研究(2025-05-18)
第1章:AIって一体何?あなたのExcel作業をどう変える?(AI超基本)|生成AI活用研究(2025-05-18)
AI時代のExcel革命:AI×VBAで“書かない自動化”超入門|生成AI活用研究(2025-05-17)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
6.RangeとCellsの使い方|VBA入門
7.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
8.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
9.FILTER関数(範囲をフィルター処理)|エクセル入門
10.条件分岐(Select Case)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ