VBA関数
QBColor関数

Excelマクロで必須のVBA関数を入門・初級・初心者向けに詳細解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2025-06-16

QBColor関数


QBColor関数は、QuickBasic(QB)のカラーパレットに対応するRGBカラー値を取得するために使用されます。
これにより、Excelのセルやシェイプなど、VBAで色を設定する際に、あらかじめ定義された16色の基本的な色を簡単に指定できます。



QBColor関数の構文

QBColor(color)

color (必須):
データ型: Long
0から15までの整数値を指定します。この数値がQuickBasicのカラーパレットのインデックスに対応します。

解説・制限事項等
  • QBColor 関数は、指定されたcolor引数に対応するRGBカラー値(Long型)を返します。
  • 返されるRGBカラー値は、赤、緑、青の各色の成分を組み合わせて表現される数値です。VBAでは、RGB(Red, Green, Blue) 関数で独自の色を作成することもできますが、QBColor は基本的な16色に限定されます。
  • color引数として指定できる値とその対応色は以下の通りです。

    色の名称(例)
    0
    1
    2
    3 シアン(水色)
    4
    5 マゼンタ(紫)
    6 黄色
    7
    8 灰色
    9 明るい青
    10 明るい緑
    11 明るいシアン
    12 明るい赤
    13 明るいマゼンタ
    14 明るい黄色
    15 明るい白

  • color引数が0から15の範囲外の場合、ランタイムエラーが発生します。
  • Excelのセルや図形の塗りつぶし色、フォント色などに Interior.Color や Font.Color プロパティを使って色を設定する際に便利です。

QBColor関数の使用例

次のコード例では、QBColor 関数を使って、Excelのセルの背景色をQuickBasicの16色に設定し、その結果を確認します。

Sub QBColor_SimpleSample()

  Dim i As Long
  
  ' ヘッダーの設定
  With ThisWorkbook.Sheets(1)
    .Cells(1, 1).Value = "QBColor値"
    .Cells(1, 2).Value = "セル色"
    .Cells(1, 1).Font.Bold = True
    .Cells(1, 2).Font.Bold = True
  End With

  ' 0から15までのQBColorをセルに適用
  For i = 0 To 15
    With ThisWorkbook.Sheets(1)
      .Cells(i + 2, 1).Value = i ' QBColor値をA列に表示
      .Cells(i + 2, 2).Interior.Color = QBColor(i) ' B列のセルに色を設定
      .Cells(i + 2, 2).Font.Color = IIf(i < 8, QBColor(15), QBColor(0)) ' テキスト色を自動調整(見やすくするため)
    End With
  Next i
  
  ' 列幅を自動調整
  ThisWorkbook.Sheets(1).Columns("A:B").AutoFit
  
  MsgBox "シート1にQBColor関数で設定した16色が適用されました。", vbInformation, "QBColor 関数 例"

End Sub

  • このコードでは、Forループを使ってiを0から15まで変化させ、各QBColor値をシート1のセルに適用しています。
  • .Cells(i + 2, 1).Value = i でA列にQBColorのインデックス番号を表示しています。
  • .Cells(i + 2, 2).Interior.Color = QBColor(i) が、QBColor 関数を使ってセルの背景色を設定している主要な部分です。QBColor(i) が、インデックスiに対応するRGBカラー値を返し、それがInterior.Colorプロパティに設定されます。
  • IIf(i < 8, QBColor(15), QBColor(0)) の部分は、背景色が見やすいように、暗い色(0~7)のセルには白い文字(QBColor(15))を、明るい色(8~15)のセルには黒い文字(QBColor(0))を設定する工夫です。
  • このマクロを実行すると、ExcelシートのB列に、QuickBasicのカラーパレットに対応する16色のセルが順番に表示されます。


※本記事の作成にあたっては、生成AI(Gemini)を活用し一部の文章作成を行っています。最終的な内容は人間による確認・編集を経て掲載しています。


Office VBA リファレンス QBColor関数

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